いのっちのオーラの泉と映画「ゆれる」              

Salasa2007-05-23

いのっちの『オーラの泉』を見た。


『嫌いな人がいないんですよ』という言葉に衝撃。

まるで、淀川長治さんの『私はまだかつて嫌いな人に逢ったことがない』に匹敵する深いお言葉ではありませんか。



ソレはいのっちの『悟り』なんだそうだ。


そして、『あなたがいなければ家族はバラバラになっていたでしょうね』という江原さんのコメント。



剛君も「いのっちがいたから、いまのV6がある」とおっしゃってましたよね。



地獄を天国に変えていく中で、『悟り』を会得したいのっち。


きっと、あの目元の笑いじわの中には、深くて、暗い闇があるんだろうなあ。





そんな気持ちの中、西川美和監督の『ゆれる』を見た。


すごい綺麗なシーン、絵画的ショットの中に衝撃的なせりふと間。自然の音と自然の風景。



オダギリジョー香川照之による名演技で、『羅生門』を思わせる展開でじっくりと見ごたえのある心引き込まれた名作だった。


家族とは、家族の絆とは。真実とは、人間とは。

深い川にかかる、危なげで、はかなげな『ゆれる』つり橋。

家族だから、兄弟だからわかりあえてる。はたしてそうなんだろうか。



いのっちが、北海道ツアーのキャンプファイアーでの告白。

『僕たちはいきなり集められて明日からV6ですっていわれて。
(結成からデビューまでの下積みを一緒にしてこなかった異色のグループなんだ)

だからこそ、これから先も誰よりも俺はあなたたち5人のことを理解しようとするし、できることなら5人の皆さんは誰よりも理解してて欲しいと思います。』



信頼なんて、簡単に築けないだろうし、

疑惑は簡単に生まれてしまうんだろうし、

人と人との関係なんて、ゆらゆらするつり橋なんだろう。




人のいろいろな面を知っているからこそのメッセージなんだろうなあ。