ダヴィンチコード観てきました、☆5つのおすすめ

カンヌでは不評だったとか言われた「ダヴィンチコード(The Da Vinci Code)」全国5月20日一斉公開!とありますが、シドニーでは、今日から。南半球もなかなか捨てたもんじゃない!皆より一足先に観れて満足、そして映画の出来も満足でしたよ。


もちろん原作もかなり前に読破していて、これは映画にしたら面白いだろうなあと感じていました。しかし、ベストセラーの映画化はむづかしい。人それぞれの思い入れもあるだろうし、イメージもあるだろうし。実際の俳優とのギャップも抵抗の要素になるう。事実、主役の配役はあまり気に沿うものではなかったけれど、各俳優の演技力の素晴らしさに助けられ、グーっとのめり込み、最後まで緊張感が溢れ、自分を引っ張っていってくれました。

Tom Hanksはちょっと教授には見えなくて、髪形で頑張ってそれらしく見せていましたが、やっぱりあの人は無知の知って感じがお似合いかも。もう少しスラッとしたLiam Neesonぐらいはどうでしょう。ソフィーはフランス人ということもあり、Audrei Tautauさんになったのでしょうが,これも司法警察の暗号解読者と言うよりは可愛い孫娘に落ち着いた感があって、でもそれはそれで守られて育った田舎のお嬢さんっぽくって、最後に池を歩こうと足をつけるところなんか微笑ましかったですね。特にラストにかけて美しかったあ。

Sir Ian McKellan氏のティーピング教授は、ちょっと年寄りすぎるしお疲れモードが見えたのですが、そこは演技力の力で見せていきましたね。哀れさが漂う・・・あと、執事役や銀行の頭取なんかもなかなか原書イメージ通りで満足満足でした。

何より功労賞はPaur Bettanyさまのシラスでしたね。彼はKight's Taleで大好きになってすぐBeautiful Mindにも登場し、畳み掛けるような台詞回しと独特の気味悪オーラで他を圧倒していましたが、今回も主役を食う勢いの名演技にオスカー助演男優でも差し上げたいくらいでした。しかし、Knight's Taleでも真っ裸での登場でしたが今回も脱ぐ脱ぐ・・・しかも痛々しい。あの白く濁った目ジカラは目に焼きついてます。


場面場面のイメージは自分が思い描いていた通りだったので嬉しかった。ルーブル(Musee du Louvre) も行った事がないけれど、最初のシーンは私の想像通りだったし、各教会や家屋敷などもぴったり。これはやはりダンブラウンの筆の確かさのなせる業なのかもしれないません。やっぱりルーブルに行ってみたいと思わせますね。(ショッピングに明け暮れず行けばよかった・・・)



カーチェイスが「007かい?」と突っ込みたくなったところと,一番最後の最後の「例の」シーンがあまりにくどい感じがした以外には、あの長編とあのミステリーと、複雑怪奇なキリスト教会の組織とスケールの大きなストーリイを見事2時間ちょっとに収めた秀作だと思ういますよ。もう一度本を読み返して、また観てみたい映画でした。


お勧め度、☆☆☆☆☆

ところで、今日娘が学校のHistoryの授業で、Ancient Greek,Rome,Egyptの戦いをお勉強したそうな。その頃の馬はちいさくて上には乗れなかったらしい。また古代ローマ人は肉食でなかったため、ちいさかったらしい。「ぱっと見ポニーの蘭丸君」と森田剛くんが重いヨロイをつけてヨロヨロ走っている姿が浮かんだ。剛君は古代ローマ人だったんだ!